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プログラミング学習サービスについて

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プログラミング学習が今年になっても熱いままだ。
業界内ではTECH CAMPを筆頭に沢山のサービスがあるし、その様な状況でも雨後の筍のようにドンドン出てくる。
最近は差別化を効かせる為に、結婚しているママ専用のプログラミングサービスまであると聞く。

さて、それではプログラミング学習サービスについて少し深掘りしてみよう。

まず肝となるビジネスドライバーは何かを見極めたい。
競合優位性に繋がる大切なファクターは果たしてなんだろうか。
パッと思いつく限りだと下記がある。
  • 「教材の質」
  • 「教材の種類」
  • 「価格」
  • 「サポート体制」
  • 「就職斡旋」
  • 「アフターサポート」
  • 「ブランド」
  • 「コミュニティ」
では一つずつ掘り下げてみよう。

まず「教材の質」についてだ。
これは非常に重要な要素だ。
しかしながら決定的なアドバンテージになるかと言うと正直微妙な感じがする。
というのも、これだけ沢山のサービスがある状況において、各社ともそれこそ教材に関しては徹底的にブラッシュアップをしているだろう。
すでに淘汰すら始まっている現在において、残っているサービスで質にそこまで差があるとは思えず。
しかも教えるのがプログラミングということで、その特性を考えると、尚更圧倒的な差は出づらいと考える。
さらに、もし仮にここで差が出来るとしても、それを一ユーザーが体感できるかといえば、そもそもにおいて分からないのではないか。
つまりプログラムを初めて学ぶ人が、それでいて同業他社を体験したこともないシチュエーションにおいて「このサービスは教え方が下手だな」とか「教え方分かりやすい!」というところまではいかないはず。
となると各社とも「教え方には自信があります!」「最高の選びぬかれた教材ですよ!」みたいに謳うはずなので、強烈なアドバンテージにはならないと考える。

「教材の種類」はどうだろうか。
これも競合優位性にはならないかなと思う。
今はXRだのAIだの各社それぞれ得意な分野を伸ばしているが、今後コモディティ化することを考えると、差は無くなるのではないか。
普通に考えて、仮にAIが他社でウケていてニーズが見込めるのならば、AIコースを始めるだろうし。

「価格」
これは正直読みきれない部分がある。
プログラミングという特性上、価格を落とそうと思えば落とせるところではあるが、それが果たして良いことか。
ユーザーが教室を選ぶ基準に価格を重要視しているか否か。
プログラミングを上手く効率よく学べるならば価格はそこそこでも正直問題ないわけだろうし(高級路線)、あるいは価格がネックになって通えないなら低額路線を進む、と。
でも正直先程挙げた理論でいくのならば、低額路線を進んでも「うちは低額でも教え方最高ですよ。教材揃ってますし」と謳えば、ユーザーにとっては本当かどうか分かる基準がないわけで、ワークするといえばワークする。
高級路線でいった場合の強烈なアドバンテージが生まれるかといえばそうではないモデルかも知れない。
と考えると、ある程度価格は抑えられていく方向になるのではないか。

「サポート体制」はいかがか。
パッと調べた限り、オンラインでのサポートはどこも手厚かった印象がある。
違いがあるとするならば、オフラインでもサポートしているか否か、だ。
TECH CAMPなんかはその辺きっちりオフラインサポートをやってるイメージがある。
逆にTech academyなんかは完全にオンラインに振り切っていた。
問題はオフラインでのサポート自体について。
もちろんあるに越したことは無いのは間違いない。
リアルで教えてもらうほうが圧倒的に楽だから。
だがそれが圧倒的にサポートのクオリティに繋がるのか。
スポーツとか体を動かすものに関しては、圧倒的にオフラインが必要になる。
野球のバットを振る方法をネットだけで伝えて指導するには限界があるからだ。
だがプログラミングの場合はどうだろうか。
極端な話、悩んでいるポイントとコードさえ見れれば伝わるので、画面共有などでも対応出来るっちゃ出来るかもしれない。
そう考えるとそこまでアドバンテージになるのだろうか。
他にも穿った見方をすると、オフラインのサポートを売りにしてしまうと、地方のユーザー獲得には相性が悪い気がする。
もちろん実際はオンラインでもサポートしてるので地方のユーザーも獲得できることは出来るけれど、イメージ的にあまり良いとは言えない。
まあプログラミングを覚えたい人が地方にどれだけの割合でいるかって話だけれど。
オフラインに振り切った場合、全国の人に均等にサポート出来る。
場所を必要としないので展開も楽だし、コストも浮くし。
ココらへんの判断は難しいところだ。

「就職斡旋」
いわゆるスクールを終えた人にはプログラマーとして職を紹介しますよ、というやつだ。
こちらもパッと調べたところ、以前だったらいざしらず、2018年の現在、結構どこもやっていた。
「実戦的なカリキュラム」「即戦力になれます」「就職斡旋保証。無理なら返金します」的な。
なのであまり差別化になるとは思えず。

「アフターサポート」
これは一つ肝になるのではないか。
聞いた話によると、プログラミングスクールを終えた人は結構な頻度で後日色々困るシチュエーションがあるようだ。
「教室で一通り学んだけれど次どうすればいいのか分からない」
「開発をしているが困った時に相談できる相手がいない」
みたいな感じだ。
なるほど、確かにプログラムなんてのは生涯アップデートをし続けないといけない類のものだ。
ここいら辺をサポートできる体制が作れればアドバンテージになるだろう。
サービス的にもスイッチングコストが高まるし、マネタイズポイントも増える。
良い要素だと言える。

「ブランド」はどうか。
これは割りかし重要な気がする。
TECH CAMPなんかは先行優位性を活かしてブランディングに成功しているイメージがある。
狭いStartup村の中で、プログラムをするならTECH CAMPという図式がうっすら出来始めている。
おそらくだが、「そのコミュニティに所属すること自体の魅力」や「そのコミュニティに所属していることへの対外的な評価」みたいなものが大切になるのではないか。
如何に「イケてる感」を出せるかがキーだろう。
コモディティ化すると最後はブランドが効いてくるというやつだ。

さて、最後は「コミュニティ」だ。
正直これこそが一番のビジネスドライバーになるのではと考えられる。
プログラムを学んだことがない人にはあまりピンと来ないかも知れないが(僕も学んだことはない)、人間やはり横の繋がりを持つ事が重要なモチベーションに繋がるようだ。
同じ目的意識をもった人同士、同じ釜の飯を食う体験というのだろうか、そういうのを求める傾向がある。
TECH CAMPなんかはそこいら辺を重視しているのか、オフラインで定時に集まって学習するもくもく会を開いたり、ワークショップを開催して皆で一緒に学ぶ場を提供したりしているようだ。
サブスクリプションモデルを導入している辺りもコミュニティの重要さが伺える。
このコミュニティというのはどのサービスにおいても非常に重要で、コミュニティがあるおかげでスイッチングコストが劇的に高まり、LTVやフリークエンシーも上がり、エンゲージメント率も向上するという本当に素晴らしい効果が見込める。
特にスイッチングコストに関しては、競合がある時や今後出てくるであろう時に非常に重要な要素だと言える。

さて、ビジネスドライバーについてはこんなところか。
それでは一気に俯瞰してビジネスそのものについて考えてみよう。

まずスイッチングコストはどうだろうか。
低いのか、高いのか。
これは先程書いたようにコミュニティの有無によって大幅に変わる。
だが、基本的には高くもなく、低くも無いように思える。
「Tech campでJS学んだけど、Pythonは別のスクールで学んでみようかな」となるかどうか。
まあ縛るもがないので可能性は無きにしもあらず、か。
となるとやはりスイッチングコストはそこそこだろう。
LTVやフリークエンシーはどうか。
これも読みづらい。
単純に一つのコースを受講したらそれで終わりとなるのかな。
他のコースを学んだり、生涯アップデートしないといけないので、決して低いわけでもないだろう。
参入障壁はどうか。
教材の種類、質を担保しないといけないので、すぐに始められるわけでもないが、小規模なところから始めるにはそこまで参入障壁が高いとは思えず。
単純にもし僕がPython使いだったとしたら「Python教えます」とやればすぐに出来てしまう。
ある程度のスキルは必要だがそのスキルは特異性のあるものではない。
そしてそれを抱えているところはあるところにすでにある、という感じか。
極端な話、プログラマー抱えてるところなら始められるからな。
市場規模はどうだろうか。
これは正直アッパーが見えない。
今後もドンドン伸びていく市場だろうし、供給が追いつかないのは間違いない。
VCにとっては魅力的な市場だろう(まあ指数関数的なビジネスかは置いといて)。
モデル的にも典型的な労働集約型ではないのが良い。
人が増えても基本オンラインの教材で勝手に学習してくれるので。
まあそれに比例してサポート人員は増やさないといけないから、ちょっとダルいけれど。

結局、スイッチングコストがそこそこで、参入障壁が高くないという結論か。
となると、大手が来て一気に戦力図が塗り替えられる可能性も否定はできないのか。
今だとN高が華々しく出てきてるし。
その他狙ってきそうなメガベンチャーが幾つか思いつく。
やはりキーはコミュニティかもしれない。

と、まあこんな感じだ。
プログラミング学習サービスについての考察、これにて終わり。
いかがだっただろうか。
頭の体操になれたのならば嬉しい。

さて、最後に一つ重要な宣伝をしたい。
実はこの記事だが、僕が運営しているオンラインサロン「IT Startup community」発祥の記事だ。
サロンメンバーはご存知だと思うけど、当初挙げた記事はここまでクオリティが高くなかった。
若干的はずれな部分もある考察記事だったのだ。
しかしそれをサロンメンバーと侃々諤々と議論をして知見が広まり、記事の質が高まったのだ。
IT Startup communityは、こうしたITテーマに対するディスカッションをするのが目的のサロンだ。
ディスカッションの結果、知見は広がるし、何よりインテリジェンスなやり取りがたまらなく心地よい。
単純に情報ソースとしても使える。
オンラインでいつでもビジネス相談も出来るし、告知したいことがあれば告知が出来るスレッドもある。
オフラインでも、月に一度は何らかのイベントを開催予定で(今月はメディア運営勉強会をやる予定だ)、質の高いメンバーとネットワーキングが出来る。
まあ手前勝手で恐縮だが、至れり尽くせりのサロンだ。
現在サロンメンバーは39名。
議論するには十分な規模になりつつある。
今ならかなり安価で参加することが出来る。
この機会に是非参加してくれないだろうか。
皆でワイワイ盛り上がっていければ嬉しい。

IT Startup community

以上。
プログラミングサービスについての考察でした!

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