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ライブ・サブスクリプションサービスの現状について

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先日The bridgeで面白い記事を見かけた。
挙げられていた「提案の限界を突破する3つの要素」はどれも興味深いものだった。
中でも興味を惹いたのは「コンテンツのバリエーションを増やすことにおいて、ライブハウスなどは箱の数はさほど重要ではない。
なぜなら箱は同じでも提供される体験は毎回異なるからだ」という論理だ。
なるほど、と素直に思った。
これが仮に飲食ならば、バリエーションを増やすには箱(レストラン)を増やすべきだろう。
勿論同じ箱内で頼めるレパートリーを増やすとか定期的に入れ替えるとか手はあるが、サブスクリプションのユーザーに箱がそこまで手を入れるかと言えば疑問だ。
面白い気づきがあった僕は、当然ながら深掘りしてみようと思った。
まあぶっちゃけ、果たしてそれでPayするのか、と疑問だったわけだ。
だが、数時間かけて調べたが、サブスクリプションサービスは幾つか見つかるも、内部の数字が出ているソースは無かった。
数字がまったくない中での深掘りはあまり意味がない。
あーだこーだ考えて言っても、憶測の域を出ないからだ。
それならばどうするか。
簡単だ、やってる人に聞けばいい。
そう思って突撃でインタビューをすることにした。

今回インタビューをお願いしたのは、ライブハウスのサブスクリプションモデルを取り入れてるsonar-uというサービスだ。
ライブやナイトクラブなどのサブスクリプションサービスを調べると幾つかあったが、ここが一番しっかりしてそうだったのだ。
軽く調べたところ、高松さんという人が事業担当をされているっぽかったので、Facebookでいきなりコンタクトをした。
すると快く受けて頂けるとのことだった。
本当にありがたいことだ。

sonar-u

まずsonar-uについて説明しよう。
シンプルに言うとsonar-uは「月額1600円で提携ライブに行き放題サービス」だ。
運営以外のステークホルダーは3種。
ユーザー(ライブに行く客)とアーティストとライブハウスだ。
それぞれのメリットだが、ユーザーは分かりやすく1600円でライブに行き放題というものだ。月2回行くだけでPayする計算だ。
アーティストのメリットは、ライブを開催する際にsonar-u提携ライブにすると、ユーザーを集めるチケットノルマが無い。
故にライブに集中できる。更に、sonar-u内で人気がつけば、人気度に応じて活動費がsonar-uから提供される。
すでにsonar-uのからのお金で食べていけるアーティストも出ているようだ。
ライブハウス側のメリットとしては、集客をsonar-uが受け持ってくれるのがでかい。
sonar-uから来たユーザーからはエントランスフィーは取れないが、フード代やドリンク代は当然手に入る。
他にもアーティストをアサインするのが容易になるというメリットもある。
つまり三方それぞれにおいてメリットがあるという良いサービスだ。

当日、失礼のないように事前にサービスを徹底的にチェックし、関連ニュース記事も読み漁った上で、四谷にあるsonar-u社へ伺った。
出迎えてくれたのは高松さんだ。
年齢が同じということもあって、インタビュー自体、終始フランクな雰囲気で行われた。

それでは気になるインタビュー内容を書いていこう。

まずは、サービスを始めた経緯について聞いた。
高松さんはもともと27歳までドラマーをしていた。
27歳でやめて現在のアクトコールへ入社。
不動産業界で営業を学び、それから新規事業開発に配属されたとのこと。
新規事業考えるにあたって真っ先に思いついたのは当然音楽だ。
「若いアーティストにもっとファンとお金を流せないか」
そう思って海外事業を研究したが、スポティファイなどのモデルではトップアーティストにしかお金が流れない。
売れてる人しかお金がいかないのではなく、売れてない人にもお金をもっていかないと、業界全体で夢が持てない。
「売れてないアーティストにたいしても人とお金が流れる市場を作りたい。夢を応援したい」
これがsonar-uの原点のようだ。

事業を興すにあたって、sonar-uが考えた解決したい課題は日本のライブモデルについてだった。
つまり「ノルマ制」に依存しているモデルのことだ。
日本ではライブ代がとても高い。
大体1500円から3000円するし、それに加えてワンドリンク代がかかる。
現状友達のライブじゃないと行かないというクローズドな世界になっている。
根源となる一番の理由に、歌舞伎の世界から影響を受けた「ノルマ制」があると高松さんは考えた。
海外ではお店で料理を楽しみながらプラス音楽を楽しんでもらうというモデルであるのに対して、日本ではアーティストが何とかファンを呼んで運営する。
そのモデルは、以前のようにミリオンがバンバンでるような夢がある時代だったから成り立っていたのであって、今はぜんぜん違う。
夢も給与もないのに、ノルマがあってやっていけるかと言えば不可能だ。
ただ現実問題日本でノルマ制が無くせるかと言えば難しい。
ライブハウス側の直近の売上が無くなってしまう。
このジレンマを変えようとしているのがsonar-uだ。
「メジャーにならなくても生活が出来る」
「アーティストのための音楽産業へ」
「アーティストにお金を流したい」
「街中エンターテイメント文化を作りたい」
そんな気持ちの良いサービスである。

さて、説明が終わったので、インタビューした数字を書いていこう。

まず現在のユーザー数だが、有料会員が1000人を超えているとのことだ。
アーティストは500人超えの模様。
ユーザー獲得の導線は、既存ユーザーからのバイラルが大きい。
他、適宜イベントでの情報発信もしている。
ユニークな導線として、Showroomから流れてくるユーザーが一定数いるみたいだ。
Showroomの配信をWEBでみて、リアルでライブ行くにはsonar-u、みたいな感じだろうか。
グロースハックの仕掛けとしては、ライブに行けば応募券と呼ばれるものが貰えるらしく、その応募券を手にれたい為にライブに回る、という流れがあるようだ。
それとそろそろsonar-uの遊び方が浸透してきたようで、少しずつSNSで広がりがあるらしい。
あとは最近始めたリアルオークションライブOTONOVAが好評のようだ。
コアなファン以外が集まってきて、予約数は2倍になったとのこと。
対象セグメントとしては、当初はやはりコアなファンからターゲットにしていたようだ。
ただサブスクリプションの楽しみ方が広まってきたようで、最近だとライトなファンを獲得するフェーズになりつつあるらしい。
さて、では次に一番気になっているであろう点を記載しよう。
ずばりPayしているか否か。
このインタビューのきっかけとも言えるこの問。
結論から言うと「現時点ではPayしてない」とのことだった。
やはりサブスクリプションモデルでは今の所厳しいのかも知れない。
ただ会員数が2倍になれば単黒になる計算のようだ。
それに加えてOTONOVAクラスのイベントを増やし、横で連動させれば更に売上も上がる。
sonar-uとしては決して悲観的な状況ではないというのが分かった。
それと面白い着眼点だが、sonar-uを福利厚生に取り入れてもらうというのが進んでいるらしい。
なるほど、確かにライブハウスが多い渋谷辺りに居を構えているスタートアップには、sonar-uは相性が良いだろう。
「うちの会社、ライブ行き放題ですよ」となるとブランディングとしては最適だ。
Bに振ることでチャリンチャリンと降ってくるし、非常に理にかなった上手い着眼点とも言える。

この他に聞いた質問としては下記がある。
  • CPAは幾らか
  • LTVはどれぐらいか
  • リテンションレートはいかほどか
  • 経費詳細
  • 外からでは読み取れない仕様詳細
  • コミュニティについて
  • ボトルネックは何か
  • ビジネスドライバーは何か
  • 今後の展開はどう考えているのか
  • 法人格の詳細
どれも気になる内容だとは言える。
が、大変申し訳ないが、ここでは公開する予定は無い。
もともと僕の運営するサロン発祥の企画なので、嫌らしい話だが「続きはサロンで」ということだ。
まあ一番気になる「Payしているか否か」についてだけはブログでも軽く触れているので、何とか納得してもらえたら嬉しい。

では、最後にサロンの詳細を書いて終わりにしよう。
僕の運営するオンラインサロン「IT Startup Community」だが、2月からステルスでひっそりと始めている。
おかげさまで第一期、第二期メンバーは満員となり、現在は第三期となっている。
サロンの目的は、ITネタに対して皆でディスカッションして知見を広げましょうね、というものだ。
そもそも僕がブレスト大好きっ子で、そういう場が欲しくて作ったからだ。
状況としては、他サロンと比べても、随分活発といえる。
僕の投稿に対してメンバーの反応は結構あるし、頻度も高い。
内容も最新のITネタにドンドン突っ込んで議論しているので、読んでいるだけでも十二分に知識が身につくはずだ。
リアルオフ会も反響が高い。
先日第一回オフ会を開けば、参加上限を超えての申込みを頂いたし、来月開催したいなと考えている勉強会も、十分Payするほどの申請を頂いている。
サロン特典としては、ビジネス相談を常時無償で受け付けているというのもある。
所定のフォームに記載するだけで、サロン上で回答が帰ってくる。
それに対して他メンバーからの意見も聞けるので、尚更深掘りできる。
今回のようなインタビュー企画をこれからもどんどん考えているし、勉強会やら何やらも積極的に開催する予定だ。
定期的にアンケートを実施する予定なので、年月が経てば経つほど改善され、より良いサロンになるだろう。
まあ何にしても立ち上げたばかりということで勢いがあるということだ。
今ならまだ安価で申し込みすることが出来る。
是非この機会に申し込んでみてはいかがだろうか。
ご参加、強くお待ちしている。

IT Startup Community

というわけで、今回はこれで終わり。
読了ありがとう。
Shareなり何なりは大歓迎なので是非よろしく。

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