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日本政策金融公庫を利用したデットファイナンスについて

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先日、人生で初めてデットファイナンスをするため、日本政策金融公庫の担当と会ってきた。
エクイティファイナンスについてはある程度は知っていたのだが、それに比べて明らかに違いがあり愕然とした。
他の人の参考になれればと思って気づいた点を書いておく。
尚、提出に必要な書類やら手続き、他デットファイナンスのメリット・デメリットなどの基本的なことについての記述はない。
そこいら辺は知っているという前提の元に書いているので、必要に応じて各員で調べてもらいたい。

まず公庫の人と会って驚いたのが、収支計画表の扱いについてだ。
御存知の通りエクイティファイナンスをする場合、特にシード期においては、VCは収支計画表はあまり重要視しない
なぜなら、立ち上がってもなく、新しいことに新しい技術をもってチャレンジする際、どうなるかなんて誰も分からないからだ。
根拠のない数字をベースに、根拠のない成長曲線を設定し、根拠のない結果を記載したところで、そんなものは全く意味をなさない。
しかし、公庫の人は、収支計画表を本当に重視し、根掘り葉掘り突っ込んできた。
基本公庫に提出する場合は5年分用意しないといけないのだが(シード期の時点で5年後なんて分かるわけ無いよな)、何年目に何人会員が増えて、どれぐらい数字が出ているのか、というのを重視する。
にも関わらず、その根拠となる部分やそこまでにもってく手法については聞いてこない。
要は収支計画表上で収まっているかどうかを見てくる。

次に感じた差は、ビジネスモデルについての深掘りだ。
VCに話を持っていくと、とにかく徹底して根掘り葉掘り深掘りして聞いてくる。
競合優位性は何か、アドバンテージは何か、ビジネスドライバーはどこで、どうマイルストーンを刻み、どうやって進めていくのか、市場規模はどれぐらいでその内どれだけを抑えられるか、大手が入ってきたらどうするのか、何故今やるのか、何故貴方がやるのか、何故それが最適なソリューションだと考えているのか、など。
それはもう徹底して徹底して徹底して問いただされる(まあそりゃそうか)。
が、公庫の場合は違った。
基本的なサービスの流れを説明するだけで、それ以上は突っ込まれない。
最初にユーザー登録して、こうやって取引をして、こうやってお金が入ってきます、と簡単な概要を説明するだけだ。
競合優位性やら市場規模やらは最後まで何一つ聞いてこなかった。

他にも組織についても聞いてくるポイントが違った。
VCの場合は、IT Startupに対してはフルコミットするプログラマーがいるのかは必ずみてくるし、他に大前提として、起業家としてのパッションやビジョン、人間性や事業に対する思い、執念、意気込み等を見てくる。
が、公庫の場合は違う。
プログラマーがいるのか云々は聞かれないし、他のチームメンバーについても一切問い合わせはしない。
それどころか隣りに同席している役員の僕についてすら聞いてこなかった。
ビジネスに対する思いなどは共通して重要なのか聞いてきたけれど、起業家としての経験やら何やらについては一切聞いてこなかった。

以上、3点がエクイティファイナンスと比べて違いがあったところだ。
まあ考えてみれば、指数関数的な伸びを期待するVCと違い、線形関数的な伸びを求める公庫の性質上、当然といえば当然か。
VCは、投資の勝率はあまり重要ではなくどれだけ大きくなる可能性があるかが重要視されるが、公庫はそうではないからな。

そうそう、一つ非常に重要なことを伝えておきたい。
公庫から引っ張ってくる時に、絶対にオススメしないことがある。
それは正面玄関から自力で扉を叩く事だ。
そんなことをしても成功する確率は低い(事業にもよるが)。
そこでオススメなのが、認定支援機関の利用だ。
これをすることで、公庫の審査は基本通る。
今回お願いした人曰く「落ちたことは記憶に無い」らしい。
そして更に自分で申し込むときと比べて、金利もグンと下げることが出来る。
まさに至れり尽くせりといったところだ。
もし公庫から引っ張ってきたいのなら、ぜひ活用をオススメする。

何というかStartupのファイナンスって、基本エクイティでするという文化があるように思える。
やれ何億調達したとか、やれどこから入れてもらったとか。
そういうキラキラした報告をするのが業界の流れだというのも分かるし、その気持ちや必要性も十分理解できる。
でもまあデットっていう選択肢もあるね、ということ。
しかも、僕も知らなかったことだけれど、公庫から中小企業経営力強化資金で借り入れ申請すると、保証人がなんと不要で申し込める。
最悪会社がポシャったら社長が個人で返す必要はない(勿論僕は事業を続けて返すけど)。
他にも申込みから入金まで基本的に1ヶ月以内で全て終わるし。
まあこんな素晴らしい制度を国が用意してくれてるので、ぜひ皆さんも選択肢にいれてもらいたいものだ。

以上、僕が感じた事を挙げてみた。
といってもまあ一度しか体験したことが無いので(しかも資料作りは他の人がやったのでノータッチ)間違えているところもあるかもしれない。
その場合は恥をかきたくないのでこっそりと教えてくれると助かる。

ま、こんな感じかな。
知見のShareということでー。

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